漁業権等の内容は、漁場の総合的高度利用と漁業の民主化を目的としている漁業法に起因し、時代の変遷とともに分化発達してきているもので、現行の漁業法は戦後農地改革とともに日本民主化政策の一環として制定され、漁民が有している「漁場」の所有意識「漁業権」に係る特殊な権利意識は古い伝統の上に形成されたものであり、次の特質を有する。
漁業権は「漁業を営む」すなわち、「営利の目的を持って水産動植物の採捕または養殖の行為を継続し反覆する」権利である。
漁業権はどこの水面でも漁業を営める権利ではなく、漁業権利の目的であるところの水産動植物採捕または養殖は、一定の水面において行われるものに限定される。しかし、その一定の水面でも一切の水産動植物を一切の手段方法により採捕、養殖し得る包括的な権利ではなく、漁業権の権利内容が目的物たる水産動植物の種類・採捕または養殖の時期により、一定範囲のものに特定されている。
漁業権は、申請を前提として都道府県知事の免許という行政処分(設権行為)によって設定される権利である。そしてこれは一定期間(5年又は10年)ごとに、漁業の総合利用計画(漁場計画)の見直しを行い、より高度により総合的に水面を漁場のために利用するものである。
漁業権は特定の水面で特定の漁業を営む利益の享受(水面の排他的利用)を世の中一般の人々に対抗する「絶対権」であって「物権」とみなされる。
財産権であるが、移転等自由な処分を制限される。
高度経済成長を開始する以前にはコイ、メダカ、フナ、ドジョウ、ナマズなどの淡水産の魚類は極めて馴染み深いものであった。農山村だけではなく都市に住む者でも一歩郊外に出れば小川にメダカが群れているのを見られたし、子供時代にフナやドジョウを追った経験を有しているであろう。
しかしながら国土開発の中、小川は汚れメダカも見られなくなり、ドジョウ、タニシに至っては漁獲量が減少し、ひどく高価になり珍味扱いされているのが現状である。しかしながら、全国的な内水面における漁獲高は増加しており、アユ、シジミ、ウグイ、コイ、フナ等にその傾向が強く、特にアユに至っては著しい漁獲高の増加をもたらしている。
これは放流等による積極的な増殖の成果によるところが大きく、特にアユについては全国的に分布し、古くから釣りの対象として愛好されているので、この豊凶は入漁者数の増減となってあらわれ、漁業組合には入漁料の増減収となって影響する。また、禁漁区、禁漁期、漁具、漁法の制限などの漁場管理もなされている。また、経済の成長に伴い河川等に流入する生活排水の量が増加し、富栄養化が進んでいる事から魚の数が増加している。ただし、その種類はかなり変化しており、ウグイ、オイカワ等は増加しているもののカジカなどの清流性の漁種は減少している事が考えられる。
すなわち、変化する環境条件に適した魚種は増え、適さない魚種は減少するという事である。
産卵は9月中旬から11月下旬に行われ、産卵場所は砂礫の多い水深30cmで下流の流水に直接さらされない所である。
産卵時期は水温と密接に関係し、14℃から19℃に下がった頃に行われる。ふ化適水温は12℃から20℃で、水温が高いほどその時間は短いが、受精後10日から24日でふ化する。ふ化直後の仔魚は体色がほとんど無色透明で、体長はおよそ6mmから7mmある。仔魚はふ化後水底に横たわっているが数時間で浮上し、かなり敏速に遊泳しすぐ海へ入る。
シラスアユは沿岸をやや離れて生活しており、三河湾ではその主な群は湾外で越年する。湾内に来遊するのは遡上の迫った2月中旬からである。
稚アユの遡上盛期は13℃から16℃の頃で海の水温と川の水温とが接近する3月から4月である。この頃のアユを「上がりアユ」「若アユ」という。稚アユの大きさは5cmから6cmが多く黒色の色素が現れる。一般にアユの遡上が最も多い時刻は12時から15時で川の水温および気温の急上昇時刻と一致する。アユのなかには喰み場を独占し、他の団体が入ってくると追い払う。これが「縄張りアユ」である。その広さはたいてい1m²である。
縄張りの安定度は、淵の縄張りより瀬の方が高い。縄張りアユは侵入アユに対して後下方から近づいて追い払う。これを利用した漁法が「友釣り」である。他のアユの行動から「群アユ」「単独生活の集まりアユ」がある。
群アユは一尾の後にしたがって行動を共にして、喰む時は一斉に喰み移動しながら喰んでいく。縄張りアユのように追ったり追われたりする行動はしない。単独生活の集まりアユは、縄張りを持ち遅れたアユの集まりで群れとしての統制がなく、狭い範囲で独自の行動をとっている。
産卵→ふ化→仔魚の河川流下→海での仔魚→そ上→住みつき→産卵の戻る
アマゴは中部地方以西の太平洋側へ注ぐ河川の主として上流部に住んでおり、その姿の美しさと味の良さから渓流の佳魚として山間部の人々や遊漁者からは珍重されてきた。渓流魚といわれるだけに、夏でも冷たい清澄な水を好む。
コイやフナでは停滞水にも住むがアマゴは流水が絶対条件であり、これは水中の酸素溶存量が少ないと呼吸が困難となる事と、夏の停滞水にみられるような高水温では耐えられない(酷暑の時期でも水温が22℃から23℃以下)事による。食性は水生昆虫を主とする動物食であり、大型化するにつれ魚食性が強くなる。
清澄は水温やエサ生物の多少によるが、谷川ではふ化満1年で全長15cmぐらいで、雄の一部は満1年で成熟するものもあるが、雄の大部分と雌は満2年で成熟する。
産卵期は地方により多少のずれはあるが、主に10月を中心とした30日間から40日間である。産卵場所は上流部のれき遅滞で、れきの中にすり鉢状の穴を掘り、この中に卵を産みつける。ふ化までの所要日数は水温によって異なるが10℃で40日を要する。
アマゴ成長過程
施設により影響を受ける区域を、影響の形態別に分類すると、
に分類する事が出来る。