設計区間の周辺には観光地があり、シーズン中には多くの観光客や釣り人が訪れる場所です。特に秋の紅葉シーズンは、県内はもとより県外からも多くの人々が訪れ、慢性的とも言える渋滞に悩まされていました。この渋滞を少しでも緩和するための道路改良工事設計を行いました。
現地は、東海自然歩道にも指定されており、自然環境との調和についても十分考慮する必要がありました。道路拡幅によって生じる切土部については、切土面を少なくするため、PCフレーム(クロスタイプ)+永久アンカーを用いた工法としました。
設計段階において、フレーム間の植栽計画として樹林化し、フレームが目立たないようにしたかったのですが、工事費が増大するため、厚層基材(t=5cm)としました。その結果コンクリートのフレームが目立ってしまった点に不満が残ります。盛土部については、補強土壁工(テンサー工法)を採用し、壁面は、厚層基材(t=5cm)で緑化しました。
今回の設計のように、多くの自然が残っている環境の中で、土木の工事を行うという事は、直接的に環境を壊しかねない行為ともなりかねません。私たち土木に係わる人間が日々研究を重ね、創意工夫する事で、もっと土木構造物と自然環境が調和出来る日が来るようにしたいものです。
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| PCフレーム | 張り出し擁壁 |
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| 張り出し擁壁 | 補強土壁工(テンサー工法) |