河川を改修するに当たって、その規模をあらわす場合、○○年確率で改修すると言います。
例えば、
などと言います。そして、通常、確率の事を分数で表現します。
例えば、
では、この○○年確率とはどのような事でしょうか。
これは、統計的に○○年に一度発生する規模を言います。しかし、これは確率ですので、100年に一度ずつ起こるというわけではありません。短期間に続けて起こるかもしれません。
確率降雨量とは、各地区で観測された過去の降雨データを基に確率年別に時間別当たり降雨量を算出したものです(表1に名古屋地区の確率年別降雨量表を示す)。
名古屋地区では、表1から、10分間で20mmの雨が降れば1/5の雨が降ったといい、24時間で330mmの雨が降れば1/100の雨が降ったと言います。
| 10min | 30min | 1hr | 2hr | 3hr | 24hr | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1/100 | 38 | 68 | 98 | 138 | 156 | 330 |
| 1/50 | 31 | 58 | 86 | 122 | 138 | 278 |
| 1/30 | 26 | 50 | 76 | 110 | 126 | 254 |
| 1/10 | 21 | 40 | 58 | 86 | 99 | 185 |
| 1/5 | 20 | 35 | 49 | 70 | 81 | 158 |
※このデータは、東海豪雨以前のものなので、近々変更になる事と思います。(表2参照)
ちなみに、東海豪雨の時は、1時間の最大降雨量は93mm、24時間の累計降雨量は最大で約500mm、総降雨量は567mm(下図参照)でした。この数字をみると、いかに大量の雨が降ったかわかります。
図.東海豪雨時の名古屋地区雨量(名古屋地方気象台)

また、○○mm対応の改修を行うなどといった場合は、確率年別降雨量の1時間の降雨量をさします。東海豪雨の時に提示されたこの地区の改修整備規模は、50mm対応でした。これは、1時間に50mmの雨に対応するという事ですから、表1から1/5(5年確率)に対応した改修という事になります。
5年確率の規模は、通常都市部の下水管設計の規模と同じであって、市街地の下水管から雨水が逆流するほど降った時は、川もあふれてもしまう規模と考えていいでしょう。
※新しい確率年別降雨量が発表になりましたので掲載します。
| 10min | 30min | 1hr | 2hr | 3hr | 12hr | 24hr | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1/200 | 26 | 62 | 118 | 159 | 210 | 362 | 452 |
| 1/100 | 25 | 58 | 105 | 143 | 184 | 307 | 383 |
| 1/50 | 24 | 53 | 92 | 127 | 158 | 258 | 321 |
| 1/30 | 23 | 49 | 83 | 115 | 141 | 225 | 280 |
| 1/10 | 20 | 41 | 65 | 90 | 106 | 163 | 204 |
| 1/5 | 18 | 35 | 54 | 74 | 85 | 130 | 163 |
平成18年1月1日以降から適用
この新しい確率年別降雨量によれば、今までのデータ(表1)と比べ短時間における降雨量は減少しているが、長時間の降雨量が増加しています。
これは、雨が1時間以上降り続く場合は、今までより多くの雨が降る傾向にあるという事だと考えられます。