地球は、水の惑星と呼ばれており、水は、無尽蔵に存在しているように思いがちですが、人間が利用出来る淡水は、水全体のわずか2.5%にすぎません。しかし、この中には、氷となっている氷河、地下の中にある地下水などが含まれていて、人類が容易に利用出来る水は、水全体の0.01%(10万km³)と言われています。

我が国は、アジアモンスーン地域に属し、年間平均降水量は、約1700mmあって、水資源が豊かな国と思っている人が多いようです。しかし、国民一人あたりに換算すると世界平均の1/5しかなく、必ずしも水の豊かな国とは言えません。
我が国の降雨は、梅雨期と台風期に集中しています。河川は、特に流れが速く、雨が大量に降っても洪水となってすぐに海に流れ出てしまい、雨水を有効に利用出来ないのが現実です。また、最近は、異常気象で洪水と干ばつが交互に発生しています。これらに対応するため、洪水・渇水を調節するためのダムが必要になってくるかもしれません。
これに加え、食料自給率が40%と低い我が国は、農畜産物の多くを輸入に頼っています。このためにそれらの収穫、飼育に必要とされる大量の水は、間接的に輸入している事となります。
実は、我が国は、世界最大の「水」輸入国なのです。
この間接的に消費している実際には目に見えない水の事は「バーチャルウォーター(仮想水)」と呼ばれています。
食料品1kg当りに必要な農業用水を考えた事がありますか。それを次に挙げます。
| 名称 | 水使用量 | 名称 | 水使用量 |
|---|---|---|---|
| 米 | 5,100L | 鶏肉 | 4,900L |
| 小麦 | 3,200L | 豚肉 | 11,000L |
| とうもろこし | 2,000L | 牛肉 | 100,000L |
| 大豆 | 3,400L |
これら食料品を作るのに大変な量の水が必要であり、我が国は、大人一人一日4,300リットルのバーチャルウォーターを使っている事になると言われています。
蛇口をひねれば、いくらでも水が出る今の生活ですが、我が国は、よその国の水に手をつけていた事を認識し、もっと大切に水を使うよう努力しましょう。