人間の体の70~75%、特に「脳」は、90%の水から出来ていると言われています。つまり、体重が60kgの人なら42~45kgが水という事になります。ですから、体内の水分が不足すると、血液の粘度が高くなり、脳梗塞や心筋梗塞などを起こす危険性が増すばかりでなく、体温調節が出来ないための発熱、老廃物や疲労物質を薄めたり、排出出来なくなるため、さまざまな全身症状が現れてきます。
人間の生命を維持するために、一日にどのくらい水分を摂取する必要があるのでしょうか。一般に食事に含まれる水分を含めて約2.0~2.5リットルの水分が必要と言われています。当然、夏などで汗をかく場合は、その分をさらに補う必要があります。
人間は、水さえ取っていれば、一ヵ月ぐらいは食べ物を口にしなくても生きている事が出来ると言いますが、水をいっさい口に出来ないと一週間で死に至るという事です。比較的安全な水が多くある日本ですが、世界の飲料水事情はどうなっているのか見てみましょう。
オーストラリアの水道水は、ほとんどの所では飲んでも問題はありませんが、一部の地方では硬度90という超硬水もあります。また、エアーズロックの水道水は、通常の水に比べてミネラル6倍、カルシウム2倍で健康にも美容にも良い水だそうです。
トルコの水道水は、飲まない方がいいようです。トルコの水は、石灰分が非常に多く、病原体などに汚染されやすいので避けた方が良いとの事です。また、イスタンブールの水道水は、白く濁っていると言われ、トルコ人でさえ飲料水は、ミネラルウォータを購入しています。
スペインの水道水は、飲む事は出来ますが、特にバルセロナの水道水は、まずいのでほとんどの人はミネラルウォータを買って飲んでいます。ただし、グラナダの水道水は、郊外でミネラルウォータが取れるくらい良質ですのでおいしいそうです。
イタリアの水道水は、飲めない事はありませんが、日本人には敬遠されているようです。このため、飲料には、ミネラルウォータを利用しているそうです。イタリアの水は硬水で、石灰質が多く解けているため、建物全体の水道引き入れ口にフィルターがついていないと湯沸かし器が詰まってしまうくらいだそうです。また、お湯を沸かすと、鍋のふちが白っぽくなってしまうそうです。
フランスの水道水は、十分飲め、日本人の口に合う水(軟水)もあります。しかし、飲用にはミネラルウォータを利用するとの事です。ただし、銘酒の里ブルゴーニュの地下水美味しいし、モナコの水は、山から出てきた水を浄化しているので、質も高く安心して飲めます。
中国の水道水は、ほとんど飲めないといっていいでしょう。また、歯磨き等の場合でもミネラルウォータを利用した方が良いそうです。そのため、中国のホテルの洗面所には、必ずミネラルウォータが備え付けられています。したがって、飲用、炊事用とも蒸留水を利用するのが一般のようです。河川や湖沼のない山岳地帯等では、雨水を溜めて飲料水として利用しているそうです。
香港の水道水は、100%フッ素添加の硬水であるので、日本人の口には合わないし、まずくて飲めないそうです。沸騰させても飲めたものではないそうです。
台湾の水道水は、そのまま飲用しない方が無難だそうです。もし、飲用するならば、5分以上の煮沸が必要との事です。ですから、ホテルの部屋には、飲料用のポット(お湯)か、無料のミネラルウォータが用意されています。また、高雄では、水源の汚染が深刻なため、煮沸しても有害物質を取り除く事が不可能だそうです。
以上のように世界の水事情はさまざまですが、安心して飲める水道水は少ないようです。最近では、日本でも安心して飲める水道水が減ってきているように思われますが、日本の水事情はどうでしょうか。