川は、高度成長期時代から近年まで、人が手を加えてしまった影響で魚が住みにくくなってきました。その代わりに、大雨で氾濫するような怖い川は少なくなりました。そして生活が豊かになってゆとりを求めるようになると、昔のような自然の豊かな川を懐かしむ感情がわいて来るようになりました。
これは、特に今の川が氾濫しにくくなっているからこそ、現在の堤防や河川構造物を生かし治水安全度を確保しながら、自然を取り戻す事が望まれています。
自然の豊かな川とは、もともとそこに住んでいた魚や水生生物などが生活出来る環境の事であり、条件には以下のものがあります。
そのため、川における横断的な連携はもとより、縦断的な連携を確保する事も必要です。この中で避難場所の確保と回遊路の確保として必要なのが、堰など縦断的な連携を遮っている箇所における魚道の設置です。
人間の安全のために川を人工化させてしまった償いとして、魚が少しでも暮らしやすくなるように魚道を設置する必要はあると考えます。
魚道には、数多くの形が考案されており、次のものがあります。
魚道は、対象魚や自然条件等を十分調査し、その川に合った種類を選定しなければなりません。また、魚道は造ったらそれで終わりではなく、有効的に機能しているかを追跡調査し、機能していないのであれば改良を続けて、魚の暮らしやすい環境を取り戻してあげる事が重要だと考えます。
参考文献:魚道のはなし 中村俊六